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1999.11.20 大阪撮影見学

 
最近は関西のお仕事が少ない西田さんですが、めずらしく大阪で撮影のお話。西田さんのご厚意で見学させていただくことになりました。一応付け人と言うことなんですけれどね(^^ゞ
「元気あります」という大阪市教育委員会制作の教育映画です。それを「極妻」シリーズのスタッフが作るということで、西田さんに出演依頼がきたそうです。

当日、朝10時半に大阪商工会議所へ。案内された役者さんの控え室は、小さな会議室のようなところ。もう西田さんはいらっしゃっていました。「おはようございます」
朝、新幹線で来阪された西田さんは、どうやら地下鉄へ乗り継がれたようですが「本町」と「堺筋本町」を「間違えちゃった」そうです(笑)あれは確かに大阪人でも紛らわしい・・・。

今回は主役が若林豪さんのご子息久弥さんで、同僚役で菅原文太さんのご子息加織さんがご出演です。おふたりも控え室で待機。

そして撮影現場へ。会議所の事務所のスペースを、ドラマの「トイナニワ」という会社のオフィスに見立てます。主人公が異動で人事課へやってきて自己紹介するシーン。もともと黒河部長役の西田さんは出ていないカットなのですが、はるか遠景に、誰かと打ち合わせをしているのが見えているという・・・。これって見えているけれど、気がつくんだろうかなぁと内心思いつつ、これが監督のこだわりなのねとも納得して見てました。(しかし、オンエア見る限り、部長がそこにいることに必然性はなかったような・・・;)

そしていよいよ黒河部長のシーン。打ち合わせしてリハーサル。スタッフが離れてゆくと、デスクに置いたノートパソコンの蓋を開けてみたり、位置を直したり。ちょっと緊張の一瞬?(笑)しかし本番は一発オーケーでした。さすがさすが。

カットが変わり、スタッフが移動。カメラのアングルが決まるまでも結構時間がかかります。実際の事務所を借りているので、思う位置にならなかったり・・・。部屋の端で見ていたのですが、遠くの部長席で西田さんが手招き。「?」と行ってみたら、「あそこ写るんだよ」あ・・・しまった(^_^;)気がついたら、横にいたはずの人たちも、もっと横に移っていたようです。今度は部長席の隣で見学。女子社員の会話のシーンだったのですが何回も監督のダメだしが入って、なかなか進みません。

西田さんは台本をめくり、「これでいいのかな?」と大阪弁のチェック。わたしが言い直すのですが、繰り返すうちにわたしの大阪弁がヘンになって、似非大阪人が露見してしまいました。だって、両親とも大阪人じゃないうえ京都弁と標準語もミックスされているのですよ。とにかく頼りない方言指導(^_^;) そうこうするうち西田さんは「煙草吸ってくる」と控え室へ戻っちゃうし(笑)そこで昼休憩となりました。

結局、昼食のお弁当は私がもらっちゃったし・・・で、撮影再開。しかし、まだまだお呼びがかかりません。私がぺらぺら台本をめくっていたら、西田さんは黙って新聞に向かって・・・でもそれは競馬新聞でした。翌日のレースが気になっておられるような(笑)

待ち時間の間に立花理佐さん登場。「取調室7」の婦警さん役で出演された時の話などお聞きしました。あのシリーズは意外に婦警さんが登場しないのですよ。「7」の場合は子どもを婦警が保護するという話が発端でしたからねぇ。佐賀ロケの時、立花さんはオフの日も子役の女の子の面倒を見ていたとか。「また呼んでくださいよ」と仰ってました。あとはインターネットのお話とかさせていただきました。

ようやくお呼びが掛かり、再び現場へ。「本当は2シーンのはずだったんだけれど、今日来たらここもお願いしますっていうんだからな~」とか(笑)当日言っちゃう方が断られなくて済むっていうことかしら?後は元々台本にないシーン。ストーリーの流れで、変更になったようです。

ネクタイだけ代えて、さっきのデスクへ。今度は明るく主人公を褒めるところ。

スタッフさんが「組長とちゃうでぇ、部長やでぇ」と声をかけたり(「極妻」らしい・・・笑)西田さんも小道具さん達に「最近京都はどう?」とか聞いてられたのは、少し前まで「京都に住んだ方がいいんじゃない?」と言われたほど時代劇などに出ておられたなごりなのでしょうねぇ。答えておられた方は「『怪』とか『京都迷宮案内』とかで仕事するのよ」って言ってられましたが、時代劇自体は減ってきているんですよねぇ。

最後は、夕景になったオフィスのシーン。

そしてついに西田さんの出番終了!お疲れさまでした!

ホントに楽しかったです。って、臨時の付け人というふれ込みでしたが何にもしていませんねぇ(^_^;)
すみませんでしたm(__)m

『元気あります』は大阪市の教育映画ですが、関西ローカル地上波では2局で放送されました。後は東映からも研修教材用として発売されていたりしますので、他の地方でも学校や団体で上映したりするかもしれません。機会があったらご覧下さい。
(ビデオは通常のセルビデオではありませんから、レンタル店へは出ないと思います)

ああいう撮り方をして、こんな風になるんだなぁと思いました。特に建物の使い方ですね。これでテレビや映画の見方もちょっと変わるかも知れませんね。